寝室に着くなりリヴァイは着ていた大きめの白いシャツを脱いだ。 育っていない体がまた性別を忘れさせる。 いや、男なのだ。 産まれた時から生えているものがきちんとあるはずだから。 『しかしリヴァイ、』 『なんだ、』 俺の半分以下の薄さをした体。 少しでも力を入れて捻れば折れてしまいそうだ。 『初めてで... 続きをみる
2017年7月のブログ記事
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無言の抱擁を解くことをどちらもしようとしなかった。 使用人の老婆がやってくる足音に気づき、自然に体が離れていった。 リヴァイが視線を合わせることはなかったが、素直に夕食の席に移動をした。 『お口に合いますかしら、』 久しぶりの客人に早いうちから仕込んでいたらしい家庭料理の数々が並ぶ。 リヴァイは「... 続きをみる
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生徒に手を出したのは、教師人生初めてだった。 高校生ならともかく、仕事相手は中学生だ。 手の出し用も、欲求も何もなかったのだが。 至極真面目に教師を務めていたし、聖職者としての顔も上手く作れるようになった。 生徒には厳しいが、上の教師にも下にも教師にも厳しい自分を作り上げていた気がする。 それを教... 続きをみる
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